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“日常に飽きた”と嘆く人には面白い作品

1997年製作  アメリカ  128分

監督

デヴィッド・フィンチャー

 

キャスト

マイケル・ダグラス  ショーン・ペン  アンナ・カタリーナ  デボラ・カーラ・アンガー  ジェームズ・レブホーン  アーミン・ミューラー=スタール

 

撮影ロケーション・情景

サンフランシスコ 大邸宅 BMW7シリーズ メキシコ

 

 

ゲームのあらすじ

サンフランシスコで投資事業を行っているニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は日々多忙を極める実業家。妻のエリザベス(アンナ・カタリーナ)とは離婚し大豪邸にひとり暮らしていた。

ある朝、ニコラスは一日のスケジュールを秘書に確認していると「社長とランチをご一緒したい」といういたずら電話があったことを聞かされる。その電話の主はニコラスの弟コンラッド・ヴァン・オートン(ショーン・ペン)からの電話であった。ニコラスは秘書に予定していた昼食会をキャンセルさせ弟とのランチを優先させた。

 

ニコラスは行きつけのレストランで弟コンラッドと3年ぶりに再会する。その日はニコラスの誕生日でコンラッドは誕生日プレゼントとしてCRSという謎めいた会員クラブの招待状をニコラスに贈った。ニコラスはコンラッドに「そのクラブは何だ」と尋ねるも、コンラッドは「退屈な人生が楽しくなる。だから電話して」と意味深げに答えるだけだった。

 

その夜、帰宅したニコラスは家政婦のイルサが用意してくれたハンバーガーとちんまりとした誕生日ケーキをトレイにのせ、ひとり物寂しい 夕食をとろうとしていた。するとそこに別れたエリザベスから誕生日を祝福する電話が入った。しかしそんな気遣いをするエリザベスにニコラスは虚勢をはり素っ気ない態度で受答えをするが、エリザベスが触れたある話題でニコラスは神妙な面持ちをみせる。それはきょう48歳の誕生日迎えたニコラスと奇しくも同じ歳に屋敷の屋上から身を投げ自ら命をたった父の事だった。ニコラスはじっと目を閉じあの日の凄惨な光景を思い出していた。

 

翌日ニコラスは商談をするためにあるビルを訪れるが、この時このビルの14階にCRSの会社が入っている事に気付く。興味をそそられCRSのフロントを尋ねたニコラスは対応してくれたデータ分析部長のジム・ファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)に「このクラブは何を商売にする会社なのか」と尋ねると、ファインゴールドは「ゲームです。一人一人に合わせてゲームを創ります。人生のバカンスとお考えください。」と答えた。

 

答えとしては漠然としていたがニコラスは何げに興味を惹かれ入会の手続きをすすめる事に。しかし入会手続きを完了させる事は一筋縄では行かず、心理テストや体力テストなど丸1日を費やしてしまった。

 

入会はしたものの、実際に「ゲーム」のサービスの提供を受けるかどうか考え悩んでいたニコラスはある日偶然にもCRSについて語る2人の老紳士の会話を耳にする。ニコラスは二人にCRSの体験談を聞こうとするが二人は闇雲に称賛するだけで、事細かな内容についてはお茶を濁しその場を去って行った。

疑心暗鬼のまま数日が経ち、ある晩ニコラスが帰宅すると、不気味なピエロの人形が玄関前に横たわっていた。そのピエロをニコラスは抱きかかえ部屋に入るが、ピエロの口元を観ると何やら赤い紐が出ており、紐を手繰り寄せるとその紐の先にはCRSの鍵が括りつけられていた。

 

とりあえずピエロをソファーに座らせたニコラスはいつものように株価情報番組をみていた。ニュースを読んでいるキャスターの声に耳を傾ける傍ら、ピエロの顔をじっと眺めていると突然キャスターがニコラス・ヴァン・オートンの名前を口にした。これにはニコラスも驚いたが、もっと驚いたのはキャスターからニコラスの姿、家中の様子が見られている事だった。ニコラスはキャスターに「これはどういう事だ」と聞くと、キャスターは「これがゲームだよ。ようこそ」とニコラスに告げた。そしてキャスターがゲームの基本ルールを説明し始めると突如家政婦のイルサが帰宅を告げに部屋に表れた。それまでニコラスとテレビ越しに会話をしていたキャスターは瞬時に通常のニュース放送に画面が切り替わった。

イルサがいなくなると画面は再びニコラスとの会話にもどり、キャスターはCRSの24時間ホットラインサービスの連絡先をニコラスにメモするように促し、「ゲームの目的を尋ねようとしても無駄だ。その解明こそがこのゲームの目的なのだから」という意味シンな言葉を残し再び通常のニュース放送に切り替えた。

 

「何かが始まろうとしている」と神妙な面持ちを隠せないニコラスであったが、彼はこれから戦々恐々とした日々を送ることになる。

 

 

ゲームのレビュー・感想

 

この映画の舞台の殆どはサンフランシスコ。ただし、サンフランシスコの景観を楽しもうとこの映画をチョイスしても、あの燦々としたサンフランシスコのイメージは全くありません。シーンの多くは夜の撮影です。

あらすじにもあるようにこの映画の肝は「人生のバカンス」と称する人生ゲーム。観ていて初めはこういうサービスを行う企業があってもいいし、面白いのでは?とも思ったりもしたけれど、ニコラスに仕掛けられるゲームは想像をはるかに超えており、「なるほど、これは面白い」と思わせるリアルな仕掛けもあれば「こんなことされたら訴訟もんだろう」とも思えるような浮世離れした仕掛けなど様々です。

もうどこかでゲームと言える範囲を超越しちゃっているけれど、ただ単純に映画として観るのであればすごく面白いし、「もし自分がこの状況になったら?」と一考しながら観る事が出来るので退屈しません。“日常に飽きた”と嘆く人には面白い作品だと思います。

 

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