ガンシャイ

リーアム・ニーソン&サンドラ・ブロックのラブコメディ

2000年製作  アメリカ  101分

監督

エリック・ブレイクニー

キャスト

リーアム・ニーソン サンドラ・ブロック  オリヴァー・プラット メアリー・マコーマック フランク・ヴィンセント リチャード・シフ  マイケル・ウェザリー

撮影ロケーション・情景

ニューヨーク 空港 FBI

ガンシャイのあらすじ

過去の潜入捜査でのトラウマに悩む潜入捜査官

18年間覆面捜査官としておとり捜査一筋に働いてきたチャーリー(リーアム・ニーソン)は新たな麻薬組織への潜入捜査のためニューヨークに派遣される事が決まっていたが、前回の潜入捜査でチャーリーは素性がばれてしまい、危うく殺されそうになった。チャーリーはその時のトラウマの恐怖から今回の指令を断り引退を申し出ようとするが上司であるロニーに聞き入れてもらえず仕方なくニューヨークへと向かう。

チャーリーはニューヨークに向かう飛行機の中でも精神的ストレスからくる腹痛に悩まされていた。そんなチャーリーに隣席に座る精神科医が声をかけ、それが縁となりチャーリーはグループセラピーに通う事になる。グループセラピーにはチャーリーの他数人が参加していたが、彼らが抱える悩みはチャーリーにとってどれも取るに足りない悩みに過ぎず、チャーリーが自分の悩みについて話し始めると彼らは悍ましい顔をした。

数日後チャーリーは侵入捜査を開始するが、組織の輩たちと接するにつれ再び激しい腹痛に悩まされる。チャーリーは治療のため病院に行くが、そこには“浣腸の女王”こと、美しく優しい看護師ジュディがいた。ジュディはチャーリーの慢性的な腹痛は“恐れ”からくる精神的ストレスによるものと瞬時に察し、薬に頼らず完治させる方法があると言ってチャーリーの治療を引き受けた。

ジュディの治療法はユーモアと優しさに満ち溢れた独創的な治療法だった。次第にチャーリーはジュディに癒されることで潜入捜査の恐怖に耐えながら犯罪組織の解明に迫っていく。

ガンシャイのレビュー・感想

肩の力を抜いて観ることができる映画

誰しも夢はあるもの。どんなにつらい立場にいたとしても、夢や希望があればそこに向かって頑張れる。そういう“気付き”みたいなものを随所に感じさせてくれる映画。「よし!観るぞ!」と力まなくても肩の力を抜いて観ることができ、それでいて映画としての面白さも、まぁまぁ備わっているという感じ。

サンドラ・ブロックがキャストと制作を兼ねていて、マフィアが絡む潜入捜査という設定でガンアクションもあるが、そのわりにはえげつなさがひとつもなく、コメディにありがちなわざとらしいジョークもないので、飽きることなく最後まで観れる。これは製作にかかわったサンドラ・ブロックの能才なのかもしれない。

サイコ・キラーと呼ばれるフルヴィオ(オリヴァー・プラット)はマフィアのくせにトマト栽培が趣味という茶目ぷりで、可愛く野蛮さがない。

そのフルヴィオが最後にマフィアの世界から足を洗ってイタリアでトマト農家に鞍替えし、赤々と育ったトマトを手に取り満足そうな顔で汗を拭うシーンは、エンディングに流れるBig Kennyの「Under the Sun」のサントラと相まって、とてもいい顔をしている。この清々しいフルヴィオに「お前、夢叶えたな」って思わず言ってしまった。

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