最高の人生の見つけ方

死ぬ前にやり残したことを実現する“”棺桶リスト”の旅

2007年製作 アメリカ 97分

監督

ロブ・ライナー

キャスト

ジャック・ニコルソン モーガン・フリーマン ショーン・ヘイズ ビヴァリー・トッド ロブ・モロー

撮影ロケーション・情景

棺桶リスト、ロサンゼルス、スカイダイビング、プライベートジェット、アフリカ、エジプト、インド、ヒマヤラ、香港、フューネラル・ホーム

最高の人生の見つけ方のあらすじ

共に死を宣告された二人の男が、死ぬ前にやり残したことを実現するために冒険の旅に出るという物語。妻、子供を養うために真正直に働き続けてきたモーガン・フリーマン演じる自動車修理工カーターは、ある日突然妻からの病院検査の報告を受け自分が病に侵されている事を知る。また一方、ジャック・ニコルソン演じる大富豪エドワードも、自身の経営する病院経営に伴う裁判の途中吐血し、エドワードが経営する病院に入院することになる。その同じ病室で二人は出会います。

共に死を宣告された二人の男が、死ぬ前にやり残したことを実現するために冒険の旅に出るという物語。妻、子供を養うために真正直に働き続けてきたモーガン・フリーマンが演じる自動車修理工カーターにある日突然妻からの病院検査の報告を受け自分が病に侵されている事を知る。また一方、ジャック・ニコルソン演じる大富豪エドワードも自身の経営する病院経営に伴う裁判の途中吐血し、エドワードが経営する病院に入院することになる。その同じ病室で二人は出会います。

最高の人生の見つけ方のレビュー・感想

アメリカの葬儀と日本の葬儀の格差

映画終盤、先に旅立ったカーター(モーガン・フリーマン)の葬儀で、エドワード(ジャック・ニコルソン)が彼について思い出や彼の事を式壇で語るシーンがあります。 よくアメリカ映画ではこういったシーンを見かけますがアメリカの葬儀でこれを「シェア」というそうです。文字通り、故人の思い出を参列者が“共有”するというものらしいのですが、そこに集まった親しい人たちが式壇に登壇し、故人に対する思い出や感謝の言葉を語るのだそうです。そんな風に故人を偲び、いなくなってしまった事の悲しみや故人への感謝等、そうして、喜怒哀楽を出し合うことで、各々が新たなステップを踏む足がかりになるのだそうです。確かにこういう機会がなければ前を向いて生きようとする新しい自分を見つけられません。 エドワードが、カーターとの思い出を語るその姿には、残された己の人生を全うしようとする決意がよく表れています。その点を考えると、お経中心の日本の葬儀はそういったものが少し忘れられているような気がします。

格言「正直は一生の宝」

この映画の“肝”である「死ぬ前にやり残したことを実現する【棺桶リスト】」。そのリストに「世界一の美女にキスをする」という目標をエドワードは勝手に加えてしまうのですが、何不自由なく生きてきたようなエドワードにも永年埋める事のできない心の葛藤があってその「世界一の美女にキスをする」という目標を思いもよらぬ形で最後に成し遂げるシーンはとても洒落ていてジーンときます。 たとえ家族であっても(他人であっても)しばし人は些細なことで確執を作ってしまうもの。しかし原因はどうあれ、自分の気持ちに正直でいる事がいかにすばらしい結果をもたらすかという事をこの映画は教えてくれます。肝に銘じよう。「正直は一生の宝」。